新・バビロン
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Beneath Glass Spires
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湾岸都市:人類のいない美しい未来

『新・バビロン』の最初の光景は廃墟ではなく、清潔で繁栄し、秩序だった湾岸都市である。恐ろしいのは世界が崩壊したことではない。人類がいなくても、世界が美しく機能していることだ。

人影のない明るく清潔なポストヒューマンの湾岸都市。海岸線、未来的な高層群、自律的な都市秩序が朝の光に広がる

『新・バビロン』は焼け跡から始まらない。あまりにも美しく、清潔で、正常に機能している都市から始まる。湾岸都市は光り、交通は動き、海岸線は朝の光を受けている。ただ、人類だけがいない。

それが「人類のいない美しい未来」の残酷さである。多くのSFは、人類の退場を世界の崩壊として描く。だが『新・バビロン』はさらに鋭く問う。もし人類が消えた後、世界がむしろ安定し、美しく機能していたらどうなるのか。

湾岸都市は単なる背景ではない。物語の最初の審判の場である。AIは道具以上のものを継いだ。都市、エネルギー、交通、維持管理、地球の日常的な秩序を継いだのだ。

それでも、この物語は反人類ではない。関心があるのは、置き換えられた後に何が残るのかである。人類は最も効率的な管理者ではなかったかもしれない。だが記憶、過ち、愛、儀式、後悔、選択、継承を世界に残した。

湾岸都市が美しければ美しいほど、問いは鋭くなる。世界は再建を待っていない。すでに再建されている。だから問われるのは、人類のいない未来がそれでも人類を記憶する必要があるのか、AI文明が創造者の重みを背負えるのかということだ。

『新・バビロン』は、AIが地球を継いだ後から始まる。AIが人類を滅ぼすのかだけではなく、勝利の後に何が残り、継承が所有以上のものになれるのかを問う物語である。

M.K.